正直に、恥ずかしい話をします。体の動きのプロであるはずの私が、あっさり怪我をしました。「まさか自分が」——そう思った瞬間にこそ、落とし穴はあるんです。今日はその話から、あなたにも、あなたの親にも役立つことをお伝えします。

意識と、体のズレ

昔、子どもたちと遊ぶ仕事をしていた頃、ちょっとした段差なんてヒョイと飛び越えていました。ところが数年後——いつもと同じ“つもり”で足を出したら、思っていたほど足が上がっておらず、つまずいて転びかけたんです。

これ、すごく大事なことを教えてくれます。「できるつもり」の自分と、「実際に動く」体の間には、知らないうちにズレが生まれている。本人にはその自覚がない。だから「まさか」が起きるんです。

気をつけている“仕事中”じゃなく、油断した“日常”で

面白い——いや、笑えないんですが——のは、怪我をした場面です。仕事中は、それこそ体の使い方に細心の注意を払っています。でも腰をやったのは、プライベートの駐車場で、原付をひょいと動かした、その一瞬でした。

動作の理屈は、誰よりも知っているつもりでした。でも、理屈を知っていても、痛いものは痛い。知識は、油断には勝てなかったんです。

いちばん危ないのは、「自分は大丈夫だろう」という、その甘い認識です。油断は、年齢にも、知識にも、関係なく怪我を招きます。「ちょっとくらい」「いつもやってるから」——その“いつも”が、ある日ふっと裏切ります。

これは、介護する“あなた”の話でもあります

ここからが本題です。この「まさか自分が」、介護をするご家族こそ、気をつけてほしい

親を支えようと、つい力ずくで持ち上げる。中腰で引き上げる。「ちょっとくらい平気」と無理をする。——その一瞬で、あなたが腰を痛めたら、介護そのものが立ちゆかなくなります。

💬 あなたが倒れない、が最優先 力で頑張らない。道具を使う・高さを合わせる・無理なら人を頼る。それは“手抜き”ではなく、介護を続けるための、いちばん大事な備えです。あなたを守ることが、結局いちばん、親を守ることになります。
🗣️ りはすけのひとこと だから私は、「転ばないように気をつけてくださいね」と、上からは言えないんですw だって、専門家の自分が、まさにやらかした側ですから。
言えるのは、これだけです。「一緒に、気をつけましょう。」油断は、誰にでも訪れる。あなたも、あなたの親も、私も。だからこそ、責め合うのではなく、お互いに無理をしない仕組み(道具・環境)を、先に用意しておく。それが、いちばん優しくて、いちばん効く備えです。

まとめ

  • 「できるつもり」と「実際の体」には、知らないうちにズレがある
  • 怪我は、気をつけている時より油断した“いつもの一瞬”で起きる
  • いちばん危ないのは「自分は大丈夫」という甘い認識
  • 介護するあなた自身も——力でなく道具・環境で、腰を守る
  • 気をつけるのは、上から言うことでなく“一緒に”
この記事は一般的な気づきのきっかけをお伝えするものです。痛みや怪我があるとき、また介助で腰などに負担を感じるときは、無理をせず、医師・ケアマネジャー・担当のリハビリ専門職にご相談ください。